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女性ホルモンと歯みがきの関係

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女性の体は、2種類の「ある女性ホルモン」の影響を受けやすいことをご存知でしょうか?
いずれも卵巣から分泌されるもので、状況に応じてプラスにもマイナスにも作用します。
口腔状態とも密接な関わりを持っているため、日々の手入れで清潔な口腔状態をキープすることが大切なポイントです。

 

「ホルモンの波」とは?

先ほど登場した「2種類の女性ホルモン」は、黄体ホルモンの「プロゲステロン」と卵巣ホルモンの「エストロゲン」です。
女性ホルモンに存在する、大きな周期は次の通りです。

【思春期】卵巣が活動をスタートする時期
【性成熟期】ホルモンの分泌が徐々に安定してくる時期
【更年期】分泌量が徐々に下がって閉経へと向かう時期
【老年期】分泌を終えたあとの時期
ご覧の通り、ホルモンの活動は時期ごとに変化しています。罹患しやすいトラブルや病気も、段階ごとに異なることを知っておいてください。
また卵巣が正常に活動している場合、約30日単位の周期で分泌の波が訪れます。月単位の周期については次の通りです。
【月経期】子宮内膜が剥がれて、出血とともに体外へ出される(2つのホルモンの量が最も減少する時期)
【卵胞期】卵胞ホルモンの分泌量が徐々に増え、排卵の準備が整う
【排卵期】育った卵胞から卵子が飛び出し、分泌量のピークを迎えた卵胞ホルモンは徐々に減少する
【黄体期】子宮内膜の準備が整い、妊娠に適した状態となる(2種類のホルモンは急激に変動)

女性の心身の状態は、このように月単位で変化するため非常に複雑です。PMS(月経前症候群)などにより、日常生活に支障をきたすレベルの体調不良に陥るケースもあることを理解しておいてください。

 

 

口腔環境との関係は?

きっと女性の大半が、ホルモンの影響による心身の変化にネガティブな感情を抱いています。異性の理解をなかなか得られず、イヤになってしまうこともあるでしょう。
ただそのような変化があるということは、卵巣が正しく機能していることを意味します。過労や栄養バランスの乱れなどが脳や体に影響を及ぼすと、月経の周期が乱れるので不調を認識しやすいのも一つのメリットといえるでしょう。
女性の方が男性に比べて突然死が少ないというのは、ホルモンが身を守ってくれているためかもしれませんね。
また卵胞ホルモンは、高血圧や糖尿病、高脂血症などの疾患を発症しにくくするといわれています。
閉経後にコレステロール値が上昇しやすいのは、そのことが深く関係しているかもしれません。ほかにも肌の潤いやハリをキープしたり、骨密度の低下を防いだりする効果が期待できます。

 

 

では、口腔環境に対してはどうでしょうか?

結論からお伝えすると、必ずしも口腔状態をよくするとは限りません。
歯周病菌の一種である「プレボテラ・インターメディア」は、なんと卵胞ホルモンをエサにしてどんどん繁殖するのです。
この部分だけを見ると、女性の方が歯周病に罹患しやすいと考えられるでしょう。
また卵胞ホルモンは、歯肉形成の細胞をターゲットにします。分泌量がもっとも高まるであろう20代~40代は、適切な口腔ケアをしなければとくに病気に罹患しやすくなります。
中でも妊娠中の口腔ケアは、入念に行わなければなりません。妊娠中は、女性ホルモンの分泌量が普段の10倍~30倍も増えるといわれているためです。

歯周病に罹患して進行すると、最悪の場合低体重児の出産や早産につながる危険性もはらんでいます。
歯周病菌は、プラークのない環境下では繁殖しません。日頃から手入れを徹底し、きちんと取り除くことが大切です。歯ブラシだけでは磨き残しが生じることもありますので、必要に応じてほかのアイテムを併用してくださいね。
「どの製品を使えばよいかわからない」という方にチェックしてほしいのが「システマ音波アシストブラシ」です!
音波振動と超極細毛が歯周ポケットの奥にまでアプローチし、清潔な口腔状態を維持してくれるでしょう。
それなりに時間を要するため、毎日使うのが大変であれば必要なときだけ使用しても構いません。排卵日周辺および月経予定日の1週間前~当日に使うだけでも違います。

 

日々の手入れはついおろそかになりがちですが、普段から入念なケアを行い清潔な口腔状態をキープしましょう。
適切な手入れの方法がわからないときは、かかりつけ医に相談してみてくださいね!

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