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妊娠中の赤ちゃんの歯について知ろう

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赤ちゃんの歯の成長について

 

乳歯ができるタイミングについて

乳歯が生え始めるのは、生まれてから6ヵ月程度です。
歯胚と呼ばれる歯のタマゴと同様に下の前歯から生えてきて、生まれてから1年を迎えた頃には上下の切歯が4本が生えます。
3歳までに臼歯を含めて全てで20本の歯が生えます。

ただし、歯が生えるタイミングは人によって違います。
例えば、初めに生える歯のタイミングが1歳を経過するケースもあります。
歯が生えるタイミングが多少遅れていても、気にしなくても大丈夫です。

 

 

歯胚について知ろう

妊娠9~12週では、母親のお腹の中にいる赤ちゃんには、歯胚という歯のタマゴが形成され始めます。
歯胚が一斉に全てできるわけではありません。
下側の前歯、次に上側の前歯と、乳歯が生える順序と同じように形成されます。

 

妊婦が注意するべきポイント3選

 

エナメル質の発育を阻害すること

歯の周囲を覆っているエナメル質が発育の最中で阻害されることをエナメル質形成不全と言います。
赤ちゃんが母親のお腹の中にいる際に、母親の身体の状態が要因で発生することや、遺伝などの先天性の要因によって発症するケースがあります。

遺伝が要因のケースでは、乳歯に限らず、永久歯にも悪影響を及ぼします。
その他の要因として、全身の疾患やホルモンの異常、ビタミン不足や栄養障害、炭素化合物が考えられます。

 

抗生剤の服用について

妊娠している母親がテトラサイクリン系の抗生剤の服用には注意しましょう。
服用した場合に、赤ちゃんの骨や、歯牙形成に悪影響が発生するケースがあります。
悪影響が起こると、赤ちゃんの歯が黄色くなります。
これを歯牙黄染と言います。

 

妊娠中におすすめの食品

母親のお腹の中にいる際の赤ちゃんは、母親が栄養を届けながら歯の石灰化を進行させていきます。

母親は、赤ちゃんの歯を形作る為に必要な様々な栄養素をしっかり摂取することが大切です。
歯を形作る為に重要な栄養素は、質の高いタンパク質やカルシウム・リン・ビタミンA、Cなどを言います。
カルシウムを沢山含む野菜類、キノコ類、牛乳、小魚、海藻、納豆などは、妊娠中に摂取することを推奨している食品です。
以上の食品には、赤ちゃんの歯を頑丈にするための栄養素が豊富に含まれています。

 

乳歯に起きるトラブルを知ろう

 

二つの歯が一緒に生えてくる!?

癒合歯と呼ばれる、一般的には1本ずつ生える歯が、2本同時に生えてくる状態を言います。
そしてこの歯は、なかなか生えにくい場所であることが多々あります。

癒合歯は永久歯に悪影響を及ぼすことがあり、乳歯から永久歯に生え替わらないケースがあります。
ただし、乳幼児の段階では、癒合歯と知っていても治療をしなくても大丈夫と考えられています。
永久歯の生え替わりがスタートする5~6歳くらいのタイミングでレントゲンを撮影し、永久歯の有無をチェックしましょう。

 

癒合歯のケア方法について

隣接している歯が結合している癒合部分は、溝が深くプラークが蓄積しやすいです。
プラークが溜まりやすい箇所は、虫歯を発症しやすいです。
そのため、十分にブラッシングする必要があります。

癒合歯に対する治療には、シーラントというプラスチックで溝を埋める手法があります。
シーラントの特徴として、外見が目立ちにくいことがメリットです。

虫歯を予防する為に、歯科医院での定期的なケアや、ブラッシングの確認、フッ素を塗ることも大切です。

 

歯茎の中に永久歯があるケース

これから永久歯が生えてこようとしている際に、乳歯の歯根が永久歯に吸収されず、グラグラしない場合があります。
歯が揺れない場合は、自然と生え替わることが困難な為、歯科医院で歯を抜く時があります。

 

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