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装着した時期で原因が違う?銀歯がしみる理由とは

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食事をする時など銀歯がしみて痛いと実感する方は多くいらっしゃいます。虫歯を治療したばかりなのに銀歯が歯にしみる理由が分からないと不安に陥ることもあるでしょう。銀歯がしみる時期は治療後すぐの場合や虫歯治療から数年経ってからの状態など、症状が発生する要因やタイミングは色々ですので、どの様な場合にしみるのか知ることが大切です。

今回の記事では、銀歯がしみた場合の理由について、銀歯の装着時期別にご紹介いたします。現在付けている銀歯に違和感が生じている方や、虫歯のように痛みを感じる方もぜひ読んでみてください。

昔に取り付けた銀歯の場合

 

知覚過敏によってしみる

歯がしみる主な原因の一つに知覚過敏が挙げられます。この知覚過敏が理由となり、銀歯の入っている歯がしみるような感覚になるのです。

治療した歯でも油断すると歯周炎を発症し歯茎が下がって知覚過敏の症状が現れはじめます。この状態の方は、銀歯が埋まってる歯を改善するのではなく歯周炎を改善する方がお勧めです。

 

虫歯によってしみる

虫歯治療からかなり時間が経過しているのに、日常生活で歯がしみ出したら虫歯を疑いましょう。

理由は、銀歯の下で虫歯が進行しているのはよくあるケースです。一見歯にフィットしているような銀歯ですが、治療の時期から経つと繋ぎとめてたセメントが劣化し細菌が侵入したり、取り除いた虫歯が改めて進んだりとその原因は様々です。

進行していた虫歯が原因となり神経にダメージが発生して、多少の負荷で歯がしみるようになった場合もあります。違和感を感じた場合には歯科医院でレントゲン撮影で詳細を把握することが出来ます。

 

最近装着した銀歯の場合

 

①金属特有の痛みを感じる

熱伝導率がいい金属製で出来ている銀歯は、冷たいものや熱いものを口の中に運ぶとその刺激を神経へ送りやすい性質を持ちます。つまり、銀歯の周囲の神経は刺激を感じやすくなり、飲食物を口に運ぶたびにしみたように感じるのです。このしみる感覚は治療からあまり時間が経っていない期間に感じやすくなります。しかし、この状態は長い期間継続されるものではなく神経が感じやすくなっている期間が過ぎ、様々ダメージから保護するための第二象牙質(修復象牙質)が出来上がると少しずつ痛みが治まります。

もし治療の後に以上のような痛みをすぐ感じた場合は、アイスクリームなどの冷たい食べ物やスープなどの熱い飲み物を控え2、3日は温度変化が小さい食生活をしましょう。

 

②神経にダメージを与えている

最近の歯科治療は可能な限り歯を残す方向で治療を進めているケースが多いです。例えば、回復の見込みがある神経があれば出来るだけ歯を残すように治療を施します。しかしながら、患者さまによっては神経が思うように回復しないケースもあります。その際、衰弱している神経がダメージを受けることで痛みを感じることも考えられます。時間の経過と共に歯へのダメージを感じにくくなるケースもありますが、一定時間をおいたら再度しみる、また、しみるが痛いに変化するなどの症状が生じれば歯科医院で検診をしましょう。

 

③神経が痛みを感じやすくなっている

歯の表面は硬い層で形成されていますが、内面はそれほど丈夫さはなく神経が通っている穴が幾つも空いている繊細なポイントです。治療のすぐ後は、歯を削るという口の中で大きな刺激が加わったことで歯の繊細なポイントが炎症を起こし神経が痛みを感じやすくなっています。

しかし、治療のすぐ後の痛みに対して歯科医院に相談をしても、痛みの様子を観察しましょうといわれることがございます。これは、少し時間が経てば刺激から人体を保護するための第二象牙質が作られる為です。

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